熊本では連日雨の日が続いています。
自然災害が多く発生する昨今、非常時に日本で暮らす外国人は様々なリスクにさらされています。
求められるのは多言語・多文化に対応した支援であり、ともに乗り越えていく必要があります。
災害時には緊急アラートが携帯電話に届いたり、行政のアナウンスが街中で聞かれます。このとき外国人が直面するのは言葉の壁です。
何に対するアラートが鳴っているのか、避難所はどこなのか、外国人が即座に理解することは難しいため、適切な支援が求められます。
熊本では外国人の生活相談を受け付けている機関があり、災害時は多言語で対応が可能であったり、自治体によっては非常時の見回りサービスを実施しているところもあります。
外国人を雇用する企業は、災害が起こる前に有事の際の対応方法について事前に話し合っておくことが大切です。
また、外国人とコミュニケーションをとる際には「やさしい日本語」を使うことも重要になります。
わかりやすく話すポイントは「は」「さ」「み」
は:はっきりと
さ:最後まで
み:短くいう
たとえば「高所へ避難してください→高いところに逃げてください」「土足厳禁→靴を脱いでください」などです。日本語には暗黙のルールも多いため、わかりやすく正確に伝える必要があります。
避難所などで支給される食べ物にはアルコールや豚を含んでいる可能性があります。全てが日本語で記載されている状況で、イスラム教徒は食べ物を口にすることができません。
調味料などにも注意しなくてはならない上に、炊き出しをしている日本人に聞いても何が含まれているか把握していない場合も多くあります。
避難所で孤立してしまうと、適切な支援を受けることができません。
災害時の非常食などについても事前に準備しておくことが必要になります。
登録支援機関のサポートや地域のつながりで外国人の孤立を防ぐことができます。
弊社では「いざという時に顔が浮かぶ関係性」を目指しています。
外国人でも日本人でも日ごろからの備えが大切です。